熱中症の対策について
今年はすでに猛暑日が多数発生し、とても暑い夏になっています。熱中症のメカニズムなどを知ることも大切ですが、まずは当院でお伝えしている熱中症対策を紹介します。
① 頭や首を冷やす
冷却剤などを使い、頭部の額や後頭部を冷やすことも有効ですが特に脳に血液を送る頸動脈を冷やすことがポイントです。頸動脈は首の左右斜め前にあります。
ここは敏感なところですので数十秒冷やしたら、逆側を冷やすなど交互に5~10分程冷やします。頸動脈を冷やすことで冷たい血液が脳に入り体が早く冷えて楽になります。わきの下や鼡径部を同様に冷やすのも効果的です。
熱中症では暑さで体や頭が熱されることで不調が生じます。体が熱いと体内の血液も熱されるために熱くなった血液が脳にいくことで脳機能がダウンしてしまうため、単に頭を冷やすことよりも冷やした血液を脳に送ることは効果が高いのです。
② 水分、塩分、糖分を摂る
暑いだけでも体は汗を流して体温を一定に維持するなどエネルギーを使っています。特に暑いと水分、塩分、糖分を消耗するためにまめにとりましょう。
具体的には、ポカリスエットなどのスポーツ飲料がまとめて補給できますが、ポカリなどは飲んだ後にかえってのどが乾くこともあるために薄めて飲むこともいいでしょう。水分をとりなれてなくて一度に量をとれないときは、20~30分おきに30~50mlずつ飲むとお腹がポチャらないので楽です。
続く