夏バテ対策② 食事と飲み物について
前回は夏バテ対策の中で最優先の「睡眠」について紹介しました。
→夏バテ対策①はこちら
今回は食事と飲み物からの夏バテ対策です。
夏バテに有効な食べ物は?
夏バテ対策で重要な栄養は、タンパク質、ビタミンB群、ミネラルの3つです。
特にビタミン、ミネラルの補給が大切ですが、夏バテによる食欲低下により、うどんや素麵などの糖質はとれても野菜が足りなくなりビタミン・ミネラルが不足します。
対策としてやりやすいのは夏野菜などを食べましょう!ですが、食欲低下時には夏野菜の歯ごたえがあるものは食べづらく感じることがあります。
こんなときに食べやすいのが、オクラや長芋、大和芋などの「ネバネバ野菜」です。
オクラは、ビタミンB、C、食物繊維、カリウム・マグネシウムが豊富です。食物繊維が腸内環境を整えて消化を促進します。また、ネバネバ成分である、ペクチン・ガラクタン・アラバンなどの粘着物質は胃腸を保護して腸の健康を促進します。
長芋は昔から「精がつく食べ物」=滋養強壮、体力が上がるものとされ、長芋の栄養素は炭水化物、タンパク質、ビタミンB・C、カリウム、食物繊維、ジアスターゼ、などが含まれていて、夏バテ対策に必要な栄養素がほぼ含まれています。
さらに、長芋には食物繊維とレジスタントスターチ(難消化性デンプン)が多く含まれ、腸内環境の改善、食後の血糖値の急上昇を防ぐ、ジアスターゼは消化吸収を助けるなどの効果があります。
他にもかぼちゃ、ゴーヤなどの南でとれる野菜やグレープフルーツ、オレンジなどの柑橘類も有効と思われます。
タンパク質に関しては、青魚がいいのですが食が進まないときにはキツイので、蒲鉾が食べやすく栄養価も高いです。オススメは鈴廣かまぼこです。
食べ物は好き嫌いは人それぞれあるかと思いますが、夏バテにはとても効果が高い食材たちですので積極的に食べて夏バテから脱して欲しいものです。
飲み物について
飲み物で気をつけたいのが「カフェイン」と「牛乳」です。
コーヒー・紅茶・日本茶・中国茶などのカフェインが含まれた飲料は自律神経を興奮させるため、元気なときは気にしなくても大丈夫ですが、夏バテのような自律神経の乱れが起きているときには摂らない方がいいでしょう。麦茶や水を飲むのが調子が悪いときは無難です。
牛乳は栄養価の高い飲み物ですが、日本人は乳糖を分解する酵素が大人になると少ない人が多いため、飲むともたれたり、消化不良になることがあり胃腸への負担となることがあります。牛乳を飲む際には、飲んでお腹が張ったり、もたれたり、お腹が重く感じるなどが出る方は牛乳が体に合ってない可能性があります。
夏バテ時には牛乳はお体に合わせて飲みましょう。
熱中症に牛乳が有効であるといわれていますが、正確には運動したや外出後の飲むことを続けると発汗機能が上がることで熱中症への対策となるようです。
詳しくはこちら→一般社団法人Jミルク
次は夏バテ対策での、入浴と運動についてです。