痛風は整体で直接アプローチすることはできませんが、原因にストレスや疲労が関係するために整体を受けることも何気に有効です。当院でも痛風にお悩みの方は多いので痛風の原因やメカニズム、対策などを紹介していきます。
痛風と高尿酸血症
痛風とは、突然、足の親指の付け根・足の甲、足の裏、踵などに激痛が出て足が腫れてしまって足がつけなくなる程の痛みがでることをいいます。
男女比では9:1と男性がなりやすい病気です。
痛風(痛風発作)は血液中の尿酸値が7㎎/dl以上の高尿酸血症で起き、実際の発作が出た方では尿酸値が9㎎/dl以上が50~90%。8㎎/dlでは20~40%。7㎎/dl台では10%以下と、尿酸値が高い人に痛風発作が起きています。
痛風発作で足に激痛が起きる理由は、尿酸値が高い状態が続くと関節内に尿酸結晶ができます。この尿酸結晶がはがれると免疫細胞が結晶を異物とみなして攻撃するために強い炎症が発生して急性関節炎になるために痛風発作ならではの激痛が起きるのです。
痛風発作時の治療としては、ロキソニンなどの炎症鎮痛薬を飲み、炎症がおさまるのをまつことが多いようです。
痛風発作自体は時間の経過でおさまってきますが、高尿酸血症が長く続くと痛風発作が頻繫に起きたり、関節炎がでたり、慢性腎臓病になったり、脳梗塞や心筋梗塞などの血管障害系の病気につながることもあります。
痛風の原因
以前は痛風はお酒や食べ物からとるプリン体が原因といわれてきましたが、もちろんプリン体は原因ではありますが、それ以上に遺伝・体質が原因の7・8割であることがわかってきました。女性でも痛風になる方がいますがほぼ遺伝といわれています。
このように痛風は遺伝・体質が主な原因ですが、発症の要素としては、やはり食事やアルコール、特にストレス・疲労・急な激しい運動が発作を引き起こす要因となります。痛風・高尿酸血症の方は以下にご注意ください。
痛風が起きやすいタイミングは、
- 過度のストレス
- 過労、疲労
- 激しい運動を行った後
- 長時間歩いた後
- 高プリン体や高たんぱくを摂り過ぎた後
- 大量の発汗と尿の排出が少ないとき
- アルコールを飲みすぎたとき
次回に痛風の対策を紹介します。